兄が父親の財産を勝手に使っているかもしれない

平成28年2月18日号掲載

Q
 最近父親の判断能力が極端に悪くなり、病院に入院しています。
   医療費の支払等は兄に任せているのですが、どうもしっかり管理しているようには思えません。そればかりか兄は父親の預金を勝手におろして車を買ったりしているようです。父親の財産を守るためになにかよい方法はないのでしょうか。
 
A
 判断能力の低下した方の意思を尊重し、その権利を守る制度として成年後見制度というものがあります。
判断能力が衰えてしまうと、適切な契約ができなかったり、ときには悪徳業者に騙されたりして被害を受けてしまうこともあります。
 このようなことを避け、本人の意思を尊重し、本人の心身の状態や生活状況に配慮しながら、必要な代理行為を行ったり、本人の財産を適正に管理したりするのが、成年後見人の仕事です。
 成年後見人がつけば、お兄様が勝手にお父様の預金をおろしてしまったりすることを避けられ、また、医療費の支払等本人の身の回りの法律関係について適切に管理してもらうことができます。
 弁護士はこのような成年後見の申立てのサポートも行っています。
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