遺産分割でよくあるトラブル

遺産分割でよくあるトラブルには、遺産分割対象に関するものや遺産の分け方や取り分に関するものがよくあります。これらのトラブルについてまとめました。

1 遺産分割対象に関するトラブル

遺産分割をする前提として、まず、その対象となる財産を特定しなければなりませんが、ある財産が遺産に含まれるのかどうか自体が問題になることがあります。

たとえば

  • ・亡き母の預金額が、聞いていたよりも少なかった。母と同居していた弟が使い込んだようなので、その分を戻してもらいたい。
  • ・亡き母の預金額が思ったよりも少なかった。母は弟名義で預金をしたり、保険を契約していたりしていた。このような弟名義の預金も遺産として分割の対象にできないのか?
  • ・亡き母は生命保険に加入していたが、その死亡保険金は遺産になるのか?

2 遺産の分け方に関するトラブル

また、遺産分割の対象が特定できても、遺産をどのように分割するのかが問題になることがあります。現金だけが遺産であれば、相続分に相当する現金を分ければいいのですが、不動産や負債などがあるとそうはいきません。

たとえば

  • ・父と長年同居してきたので、父の家を自分一人の名義にしたいが、他の相続人がハンコを押してくれない。
  • ・父は会社を経営しており、兄弟のうち自分だけが会社を手伝っていて、他の兄弟はサラリーマンだった。自分が会社を継ぎたいので、父の株式を全部相続したいのだが、他の兄弟が同意してくれない。

3 遺産の取り分に関するトラブル

遺産の取り分は法律に定められていますが、事情により、その取り分が増減されることがあり、これもトラブルのもとです。

たとえば

  • ・ギャンブルや借金などで父母にさんざん迷惑をかけてきた兄と相続分が同じなのは納得できない。
  • ・私は母の介護をずっとやってきたので、遺産を多く取得したいが、兄弟が同意してくれない。
  • ・死んだ母と同居していた姉が、母の介護をしていたから遺産を多くもらいたいと言って譲らないが、実際は、母のお金で介護サービスを利用していただけで、姉自身が介護をしていたわけではない。
  • ・姉は、大学まで行かせてもらったし、結婚するときも多額の支度金を両親が用意したが、私は大学も行かせてもらえなかったし、結婚のときも両親の援助をえられなかった。それなのに、姉と相続分が同じなのは納得できない。

4 交渉に関するトラブル

相続人間の仲が良く、話し合いによって遺産分割ができれば一番良いのですが、関係が悪かったり、感情的な行き違いがあったりして、話し合い自体できないということもよくあります。

たとえば

  • ・腹違いの姉と遺産分割をしなければならないが、もともと仲が悪く、交渉が難航しそう。
  • ・何の話し合いもなく、遺産の総額も教えられないまま、とにかく兄から遺産分割協議書にハンコを押すように要求されている。

納得の行く遺産分割をするために、まずは弁護士にご相談ください。また、遺産分割は親族同士の紛争ということもあり、感情的に揉めて収まりがつかなくなることもあります。話がこじれる前に専門家に相談することをお勧めします。

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